ザ・ケルン・コンサートだが、キースの天才ぶりが発揮されたのは、完全なる「即興」ピアノ演奏の本盤だ。観客の目の前で、気持ちのおもむくまま弾くソロは長くなるが、それでも起承転結のある構成力の高さには舌を巻く。即興でありながら、難解なところがない。冒頭の<1>は、車のCMに使用されたこともあるほどだ。彼のポップなメロディセンスが最大限に表れ、リアルタイムで最適なハーモニーをつけていく。一定のテンポで1つのフレーズを繰り返す情熱的なパートや、すべての音に集中して奏でるパートの美しさに、言葉を失うばかりだ。
このアルバムの成功もあって、即興ソロピアノ・アルバムは多数録音される。だが、完成度では本盤が最も高いといえるだろう。(高木宏真)
おすすめ度:![]()
(2008-12-30)
内容は他の方におまかせ。
今回SHM-CDで発売。完全限定生産。
とにかく音がすばらしい。
ある程度のオーディオをお持ちの方は絶対に買い換えた方がよい。
レコードをお持ちの方も、すり減るのを防ぐために、このSHM-CDを勧める。
音がクリアだ。霧が晴れたようなすがすがしさを感じる。
音場が広がっている。広いコンサートホールにいる自分を感じることができる。
それほどまで、音質が変わっている。
聞いた瞬間「おおっ!」と思わず声をあげてしまった。
入手困難にならないうちに。
完全生産限定と言っても再プレスはよくあることなので、そこのところは売れ行き次第でしょう。
(2008-12-26)
キースの『ケルン』は、大学の時にはじめてLPで聴き衝撃を受けて以来、私の最も大切なアルバムとなりました。以来イギリスでCDを見つけて狂喜して購入、PART2cがカットされていてがっかりしたのを皮切りに、CD完全盤、紙ジャケット盤CDと購入し、今回のHMCD盤で5回目の購入です。 思い切って買って良かった。 気のせいかもしれませんが、確かに私の装置で聞くと、音が格段に良くなって聞こえます。 大きい音でも聴き疲れしません。 購入した日は、ひさしぶりに夜を徹して繰り返し聴き、夜明けを迎えました。キースの唸りと足を踏み鳴らす音がこんなにリアルだったなんて、すごい。
(2007-12-24)
30年くらい前、私は音楽家としての勉強の関係もあってクラシックしか眼中になく、クラシックが最も音楽として「深く、高尚なもの」と思っていました。高校の頃です。NHK FMに「軽音楽をあなたに」という番組があり、大衆的なものは「軽い」というイメージ付けが浸透していました。ところがその番組の中で「ケルンコンサート」が流れてきたとき、「軽」音楽にもこんなに深い音楽があるとは!と衝撃を受け、それからというもの、八神純子でもチューリップでも、いいものはいい!という価値観に生まれ変わりました。私の音楽人生の中で、転機になった1枚です。それからというもの彼の音楽にハマり続けましたが、他の方のレビューにもあるように、ソロではこれを超えるものは出ていないように思えます。
以前に彼のソロピアノを(他者によって)「精密に」コピーされた楽譜を出版する段になったとき、キース自身が選んだものはやはり「ケルン」の1作品(全曲)でした。そのことからも、キース自身が最も気に入っているものなのだと思います。
(2007-11-10)
純粋音楽。
ほとばしってます。
奇跡が起きたのか?
ピアノの音に混じって、ときどきキース自身の呻きとも叫びともなんとも言い難い声も録音されています。
ドイツのケルンは奇麗な街です。大聖堂があります。奇麗な河が流れています。
奇麗な橋が架かっています。
ビールがうまいです。
ポカポカ晴れた日に、お部屋を軽く掃除してコーヒーでもすすりながら、タバコでも燻らせながら、大音量で聞いてみて下さい。
快楽音楽至福体験。
外ではすずめがチュンチュン鳴いてます。木の葉が風に揺れてます。
それらの音さえも包み込みます。
あー人生って案外捨てたもんじゃねーかもなー、、、、。
ほとばしるってこういうことかー!
なんだか分からない感情、エナジー、情熱、オーラ? 出まくっちゃってます。
こないだの新宿でのコンサートはいまいちだったけど。。
奇麗な森の中、小さな川をつたって行くと、行き止り。
そこにはこんこんと美しい湧き水が、途切れること無く湧いては流れ。
緑の水草を揺らし、美しい小魚が泳ぐ。
ありがとーキース。
(2007-11-07)
冒頭の4つの音を聴いただけで、日常とは隔絶した世界に入ってしまったキース・ジャレットと云うピアニストの、孤独な魂を感じる。
「人間にこれほど美しいものが作れるのか・・・」と云って自殺者まで出たと云われる伝説のライヴ。
この日ドイツのケルンにおいて、キースは美の神に自らの魂を渡す代償としてこの音楽を得た。その後のキースは、ついにこの高みに達する事はない・・・