Handmade Shoes for Menおすすめ度:![]()
(2008-07-06)
本書は、ハンガリー共和国の首都ブダペストにある高級紳士靴メーカーのVass(ヴァーシュ)社での靴製造の200以上あるプロセスを、写真と分かりやすい説明で表している類マレな本である。基本的なグッドイヤーウェルト製法がどのように行われるのか、とてもイメージしやすくなっている。美しい靴や皮革、あまたの材料や道具の写真はいつまで見ていても見飽きない。また、靴職人の働く姿を見ていると、紳士靴がどれだけ欧州文化の中で大切に扱われ、文化に根ざしているのかよく理解することが出来る。私自身、これまで靴製造の本を読んだことがあるが、本書は英語であるにも関わらず、最も分かりやすかった。紳士靴愛好家にとって、自分の大切な靴がどのように作られているか良く分かる大変貴重な本である。蔵書の一冊としてもっておいて良い本と言える。
(2007-05-19)
凄すぎる「量と質」…靴作りの歴史と現在の評価/価値に見いだされる「欧州人の仕事の丁寧さと愛」が、本作りにも間断なく反映されています!
特に興味を持ったのが「手入れ」の項の以下のような記述です;最高の靴をお持ちならば、最高のクレンジング・ギアを用いるべきです。出来る限り早く「アンティークな見栄え」に仕上げたいかどうかに関わらず、靴の色よりもやや暗めのクリームを用いるようアドバイスいたします。(訳出、及び内容の適切さに関しては保証しかねます) この「価値観とテクニック」は、通常日本で流布しているモノと正反対であり、まさに<価値はモノに付き、価値観はヒトに付く>という感じで、興味がつきません。
英語は割に平易であり、表現は楽しく機知に富んだ素晴らしい文章ですが、やはり「多くの写真」と「同士に共通する靴への愛」が、この本を理解する最も有効なツールといえましょう。この内容でこの値段は安すぎます!ぜひ一冊、靴の横に添えておいて下さい!?
(2007-04-03)
英語で説明された本ですが、写真がすごく多いので英語の得意でない人にとってすごく親しみやすい本だと思います。中に載っている靴の形も特に古さを感じさせない、フォーマルなものが多いので、見ていてもあきません。すごく買ってよかったと思います。
(2006-03-06)
すてき 靴の作り方のみならず、シューツリーやラストの作り方なども書かれていて面白い
(2005-10-10)
職人の仕事を知ろうとしたとき、
粗悪な資料を手に取ると、文章だけで工程を説明されたり、
小ざかしい技術論に終始されて、うんざりしてしまいます。
一方で良く出来た資料は、
図や写真がふんだんに盛り込まれており、
素人が読んでも十分に楽しめるものです。
この本はそういう意味で分類するならば、良い資料です。
工程に沿った写真、シンプルな説明。
これだけ丁寧に職人の仕事を追っている本は
そうそう無いのでしょう。
採寸し、ラスト(木型)をつくり、皮をなめし、
裁断し、縫い付けていく様子が完璧に把握できます。
人間の足の特徴、革靴の種類、工程、
更には靴の修復や磨き方まで書かれているこの本。
革靴の基本を知るための入門書としても、
職人の仕事を知るための趣味の本としても、絶好の一冊です。