話し言葉で読める「西郷南洲翁遺訓」 無事は有事のごとく、有事は無事のごとく (PHP文庫)おすすめ度:![]()
(2008-11-14)
西郷さんは著書を残さなかった。本書は南州翁遺訓を基盤として、おそらく著者が懸命に研究し、調べ上げた西郷さんの逸話等をうまく結合したものである。文章も語りかけられているような書き方がなされており、遺訓と逸話等の結合と相まって非常にわかりやすい。西郷さんの本当に純粋で徹底した思いが直に伝わってくるようである。ただ、個人的に惜しいと思うのは原文が記載されていないところである。遺訓を直訳した本ではないので、完全なる合致は無理であるが、原文があると、更に完成された遺訓解説書となるのではないだろうか。
(2008-03-26)
「西郷隆盛って、こんな人?」というのが最初の感想です。
尊敬される西郷さん、大人物の西郷さん、親しまれる西郷さんと共に、
政治家、軍人、策略家、維新の功労者の西郷隆盛で、
「先生」のイメージが重なりませんでした。
しかし、誰が語ったのではなく、何が語られているかに目を向けると、
「は・はぁー、」と敬服しきりです。
長尾氏の筆力でしょうね、今日同時に生きていらっしゃる方から
お話をうかがっているようでもあります。
ここではまさに西郷「先生」です。
漢文になるとニュアンスもことなり、原文も読んでみたいと思いますが、
私にとってはさほど拘る事ではありません。
気づきが得られ、時を越えてご指導いただいた気分です。
(2008-03-01)
なぜ自分が打ち立てた新政府に反発して、最後に自刃した西郷さんがこれほどまでにみんなに愛されているのか、以前はよくわからなかった。しかし、いろいろな書物を読むごとに彼の愛すべき性格を知るようになり、今では私も好きな歴史人物の中の一人となっている。
その西郷さんが弟子たちに言い残した至言の数々を、後日まとめたものが「西郷南州翁遺訓」。それを口語でわかりやすく解説してくれたのが本書である。
そして、なんと驚いたことにこの本をまとめたのは薩摩藩邸焼き討ちで薩摩藩の敵であり、幕府側にあった庄内藩の人たちが明治になってまとめたというのだ。戦後、庄内藩の人たちは徳川を守って立派だったと西郷は誰一人として切腹させず、庄内藩の人たちは西郷に逆に敬愛の念を持つようになった。
そうして編まれた「西郷南州翁遺訓」。
現代にも通ずる普遍の原理である。
(2007-02-15)
あの有名な西郷隆盛さんの言葉が、
現代的にリニューアルして書かれています。
素晴らしい本だと思います。
これから何回も繰り返し読むと思います。
西郷翁の残されたものが少ないということが、
実に惜しまれます。
(2006-11-08)
西郷隆盛は、形あるものを自ら書き残していないそうだ。
本書は、西郷さんから口伝されたものを書き起こした「西郷南洲翁遺訓」を口語訳したもの。
いま、もし西郷隆盛が生きていたら、迷わず師事したい。
そう感じる内容でした。
明快な信念をもった人物にふさわしく、本書は
非常に分かりやすい言葉で書かれていて、内容はまじめで重いのに非常に読みやすい。
この本に書いてあることを、もう少し公共教育に取り入れるのもよいんじゃないかと
思いました。
西郷さんの人柄がよく表れていて、もっと、西郷隆盛という人について知りたくなりました。
ということで
より西郷さんを知るために、つぎは原著を読んでみようと思います。