カラー版 西洋美術史おすすめ度:![]()
(2008-11-29)
古代から20世紀末までという膨大な西洋美術の歴史をハンディな1冊本でたどろうとするのは本来無理がありますが、その試みに果敢にチャレンジした結果、ベストセラーになった書籍の増補新装版です。
学界を代表する高名な美術評論家の高階秀爾氏の監修であり、執筆者も優れた西洋美術史の研究者ばかりですので、内容の確かさもまた評価の高さにつながっていると思います。
原始美術と古代オリエント美術、ギリシア美術とローマ美術、中世(初期キリスト教美術・ビザンティン美術・初期中世美術、ロマネスク美術・ゴシック美術)、イタリア初期ルネサンス美術・15世紀の北方美術、イタリア盛期ルネサンス美術・マニエリスム・北方ルネサンス美術、バロック美術・ロココ美術、近代(新古典主義・ロマン主義・写実主義;印象主義・象徴主義・後期印象主義)、現代という章のタイトルを眺めるだけで、西洋美術史は、キリスト教の崇拝の歴史でもあります。時の政治の権力者との関係もまた重要な視点です。
一方、世俗画の発達や近代絵画における自己の表現の発露、そして現代の様々な表現方法の進化も人間の歩みの多様性の表れだと感じ取りました。
図版340点をオールカラーで掲載しています。ハンディなサイズと廉価な価格としてはこれが限界でしょう。美術作品の選び方には、いろいろな感想を持ちますが、どのような作品を選んでもその難しさは変わりません。
巻末に用語解説、カラー年表及び関連地図、掲載作品データ、参考文献、人名索引等が収めてありますので、これからの学習の発展に際しても有用でしょう。
(2008-10-09)
やはりこれだけカラーの作品画像があってコンパクトにまっとまっている本はなかなかないでしょう。歴史を一通り学ぶにはお勧め。
(2008-08-21)
図版が多く、文章が読みやすく、カラー版でキタ、これで勝つる!(笑)
と冗談はさておき原始美術から始まり、現代にいたるまでの西洋美術史を網羅した本書ですが、ただの美術書(鑑賞用)としてもかなり楽しめます。2000円台というお手頃価格また、コンパクトなサイズ(大型本は気軽に読めない)とアンニュイな一時に美術を気軽に楽しめること受け合いです。(笑)
個人的にはアール・ヌーヴォーや近代モダンをもっと充実してほしかったと思います。
西洋美術を知る良本だと思います。ただ美術品を鑑賞するよりもその歴史、由来を知っておいた方が何十倍も楽しいですよね。
(2008-05-04)
義務教育の美術の教科書や世界史の教科書で
有名な作品をみた記憶はあるけれど、どこかにまとまった
わかりやすい本がないかな、と思っていました。
ありました。しかも良心的な価格で。
パラパラめくっているだけでも 楽しく、気持ちが豊かになります。
旅行や美術館に行くときの、予習、復習に最適。
もちろん、勉強にも(笑)
(2007-12-02)
しかし幅広すぎたのか図版を多くしすぎたのか、文章量が少ない。芸術家個人個人の話は相当端折られていて、少々物足りない感はあったがしかたあるまい。むしろ有名な絵画であっても載っていない場合があって、カラー版にしては徹底されていないという部分を糾弾すべきかもしれない。とはいえ、最低限抑えるべきところはきちんと抑えてあるし、文章そのものは美術史の流れを軽く知っていればかなり読みやすいレベルで、良書と言えるだろう。何より、全面カラーで250ページ、しかもこの大きさの本で2000円を割っている、というのはかなりリーズナブルだと思う。