失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)おすすめ度:![]()
(2008-11-10)
一流のプロ野球選手は、7割の凡打の中から学ぶという。
先の大戦の日本軍の失敗は、多くの教訓となりうる。現在日本の企業組織論として読める一冊。
随分と古い刊行だが、内容は今に通じる普遍性がある。本質をついた論だからであろう。
(2008-09-07)
戦争時失敗した6つの作戦の敗因を分析し、
失敗に繋った共通事事項(失敗の本質)を
明らかにすることで、今の自分自身や勤めている
会社が同じ轍を踏んでいないか考えさせてくれる本。
約400ページある長い本だが、第2章「失敗の本質」と
第3章「失敗の教訓」を読めばエッセンスを掴める。
内容としても日本軍の敗因となった「明確な戦略目的の欠如」
「過去の成功体験に縛られての過ち」「組織の硬直化」など、
今の職場でも頻繁に見られることが書かれていてドキッとする。
日本軍が犯した誤りを60数年たった今でも多くの企業が
犯していることを考えると日本人は戦争を起こしたことに対する
反省はしても敗因に対する反省はできていないと感じた。
この本の内容を自分の周りで起こっている事柄に当てはめ
熟考することで、どんな人でもたくさんの学びを得られると思う。
(2008-09-07)
何となく、本屋で手にとってしまい買ってしまった。軍隊組織でも、会社組織でも失敗に通じる本質のようなものがわかるかと、ちょっと期待してみた。中身はノモンハンから沖縄までの6つの代表的な戦が描かれ、一戦毎に失敗が抽出され、最後に総括と教訓が示されたいた。過去の栄光を引きずり、最後まで精神論で突き進み、変革できなかった組織の姿が垣間見られた。
(2008-09-07)
まあ、古い本だからなんなんですが。
ミッドウェー作戦のところを読んだら、
海戦の経緯は簡単にしか記述されず、
その分、アナリシスも通り一遍な感じです。
山本と南雲が仲悪かったのはそうだとして、
ニミッツとスプルーアンスが住居をともにした話は
ちゃんと出典があるのでしょうか。
なんかおやじのヨタ話に毛がはえたような印象さえする。
(2008-09-01)
日本軍の行動を組織論の分析法でレビューした本
日本軍の6つの失敗、つまり
1.ノモンハン事件 誤りを繰り返す学習のなさ
2.ミッドウェー作戦 錯誤の上に錯誤を上乗せし、誤算のみが残る
3.ガダルガナル作戦 統合戦略のなさが、地獄を生む
4.インパール作戦 意味の無い作戦の無駄な正当化
5.レイテ海戦 高度の平凡性の欠如
6.沖縄 上層部との不整合が招いた結果
を詳しくレビューし何が決定され何が起きなかったを書いてある。
まず、6つの戦いを知らない私としては何があったのかが書いてある
このような内容はとてもありがたく、また組織論的に分析を行っているため
とてもわかりやすく要約されている。
また、その6つの戦いから導出される知見は、勇み足とも言える部分も
あるとは言え、とても同感を覚える内容です。
戦後すでに60年を越えようとする今でもこれらの知見に古さを
感じないのは、6つの戦いから導出された知見がとても一般性があり
本質を突こうとした著者たちの意図どおりになっているせいでは
無いかと考える。
畑村先生の失敗学を、単体の失敗と見えるほど、組織的失敗
システム的失敗に踏み込んだこの本はとても新鮮で
新しいと感じました。